皆さん、こんにちは!
私はFIREを目指し、
その様子をブログに記していくことを
決意しました30代のサラリーマンです。
私のFIRE達成のコア戦略は、
米国株×複利の力で
資産を増やしていく!
というものです。
そして
サテライト戦略というほどではないですが、
米国株投資とは別に
「IPO投資」「株主優待クロス」
「暗号資産」「ベンチャー企業投資」
といったこともやっています。
前回の記事では、
IPO投資の魅力について解説しました。
今回の記事では
株主優待のクロス取引(タダ取り)
について、その魅力と仕組みについて
書いていこうと思います。
そもそもクロス取引って何?
タダで優待が取れるって本当?
怪しい(違法な)取引じゃないの?
そんな疑問に応えていきたいと思います。
- 優待クロスって何?
タダで優待が取れるって本当? - クロス取引の仕組みを徹底解説!
- メリットは?リスクは?
- 私の実績を公開します!
優待クロスって何?タダで優待が取れるって本当?
株主優待のクロス取引とは、
リスクを最小限にして
株主優待をゲットする方法で、
他にも「優待のタダ取り」や
「つなぎ売り」などといった
言い方をされています。
通常、株主優待は
その銘柄の権利付き最終日
(その日に株式を保有していたら
優待がもらえるという日)に
現物株を保有することによって
優待をもらう権利が得られますが、
人気の銘柄ほどその翌日
(=権利落ち日)に株価が
下がってしまい、
せっかく優待をゲットできたのに
株価で損をしてしまった、
という事になりがちなんです。
このような事が起こる理由は、
すでに優待をもらう権利を得た人たちが、
これ以上現物株を持っておく
必要がなくなったと考え、
権利落ち日に一斉に売ってしまう
傾向があるためです。
この株価下落による損失を回避しつつ
株主優待をゲットする方法が
クロス取引というわけなんです。
そんな美味しい話があるのかと
思われる方も多いでしょうが、
あるんです!笑
ではクロス取引とは
どのような手法なのか。
それは、
現物買いと信用売りを同時に行うことで
株価の動きによる損益を±0にする
取引のことです。
いきなり難しくなりましたよね。笑
でもご安心ください。
次項で分かりやすくご説明します。
なお、タダ取りと言われる所以は、
この「株価変動による損益が±0」にして
株主優待をゲットできる
ことによるものです。
正確には、取引に対する手数料や
金利・貸株料といったコストが
発生(後ほど説明)しますので
「タダ同然」といった方が
正しいのかもしれません。
いずれにしても、
低リスク・低コストで
優待がゲットできる有効な方法には
変わりありません。
優待クロスは、
IPO投資と同様に
超ローリスクで
初心者にとてもオススメな投資法です!
もともと投資で損を出すのが
怖かった私がIPOと併せて
行なってきた投資の1つで、
今もなお継続して行なっている投資です。
その仕組みを理解し、
皆さんも是非実行に移してみてください!
クロス取引の仕組みを徹底解説!
前項で、
クロス取引とは
現物買いと信用売りを同時に行うことで
株価の動きによる損益を±0にする
取引のことだと言いましたが、
この仕組みを詳しく説明します。
まず「現物買い」ですが、
これは普通に株式を購入する取引です。
当然、株価が上がることで
利益を得ることができます。
また、購入した現物株を
権利付き最終日に保有することで、
その優待をもらう権利を得ます。
次に「信用売り」ですが、
これは証券会社から
借りた株式を売る取引です。
この方法により、
なんと株価が下がることで
利益を得ることができます。
自分の手元にない株式を
証券会社から借りて売ることから、
別名「空(カラ)売り」とも呼ばれます。
クロス取引とは
この2つの取引を同時に
約定させることで、
現物株の損失(利益)を
信用売りの利益(損失)で相殺し、
結果として株価変動による損益を
ゼロにするというものなんです。
では、信用売りの
「株価が下がることで利益が得られる」
とはどういうカラクリなのか。
A君がB君からゲームソフトを
借りたという話で例えてみましょう。
- A君がB君から
値段1,000円のゲームソフトを借り、
1ヶ月後に返すことを約束しました。 - A君はすぐさまオモチャ屋で
そのゲームソフトを売り、
1,000円を手にしました。 - 1ヶ月後、A君はB君に
借りたゲームソフトを返すために
オモチャ屋でそのソフトを
購入しますが、
この時ゲームソフトの値段は
500円に下がっていました。 - A君はゲームソフトを
500円で購入し、
B君に返しました。
お気づきでしょうか?
A君の手元には500円が残り、
その分得をしていることになります。
ポイントは、
A君が借りたのは1,000円ではなく
ゲームソフトだということです。
B君にはゲームソフトさえ返せば
問題ないということです。
これを株式の話に戻してみましょう。
B君=証券会社、ゲームソフト=株式
ということで考えると、
A君は証券会社から借りた株式を売り、
株価が下がったところで買い戻して
証券会社に返却することで
利益を得ることができることになります。
株価が下がることで利益が得られる
と言うのは、こういうことなんです。
クロス取引をしておけば、
いくら株価が大きく下がって
損失が出ようと、
その分信用売りの方で利益が出るので
全く問題ないというわけなのです。
全く怪しい取引ではなく、
ましてや違法な取引でもありません。
メリットは?リスクは?
改めて優待クロスのメリットを挙げると
次のとおりです。
- 株価変動のリスクをゼロにして
優待を入手できる - 短期間株式を保有するだけで
優待を入手できる - 低リスク・低コストで
優待を入手できる
一方でリスクとしては
次のようなことが挙げられます。
- タダではない
⇨ 手数料・金利・
貸株料は発生します。
信用売りと現物買いの取引の際に
発生する費用が手数料であり、
信用取引(売り・買い)を
している期間に応じて発生する費用が
金利(信用買い)と
貸株料(信用売り)です。
いずれも証券会社によって
金額が変わります。
なお、現物株は現物買い以外にも
「信用買い→現引」という手順で
入手することも可能ですが、
現引については
手数料がかからないため、
現物買いよりも
信用買いの手数料が安い場合は、
この方法で現物株を入手した方が
お得という事になります。 - 貸株料が高くつくことがある
⇨ 信用売りは、証券会社から
株式を借りて売る取引です。
当然、証券会社にも
貸せる数量には限りがありますので、
人気の銘柄ほどその在庫が
早く切れる傾向にあります。
だからといって早くから
信用売りをすると、
その分権利落ち日まで
借りる日数が長くなるので
貸株料が高くつきます。 - 配当金をもらえない
⇨ 現物株を持ったまま
権利日をまたぐと
銘柄によっては
配当金がもらえます。
ただし、信用売りをしたまま
権利日をまたぐと、
本来証券会社がもらえるはずだった
配当金を奪う形になるので、
配当金相当額を証券会社へ
返さなければなりません。
これを配当調整金といいます。
よって、現物株の配当金は
配当調整金で相殺されますので、
結果として配当金はもらえません。 - 優待の廃止や改悪がある
⇨ 銘柄によっては、
優待が廃止されたり
内容が改悪される事があります。
廃止されたことや
改悪されたことを知らずに
クロス取引をしてしまった場合、
かかったコストに見合わない
結果となることがあります。 - 資金拘束される
⇨ 信用取引を行うには
保証金として最低30万円が
必要になるうえ、
クロスしようとする銘柄の
現物株分の代金が
必要になってきます。
たくさんの銘柄の優待を
入手しようとすれば
その分資金が多く必要になります。
このように、IPOと同様、
大きなリスクはないと思っています。
ただし、
他にも様々な投資を
行なっている私にとっては
資金拘束=機会損失となるため、
その部分だけは
そこそこのデメリットだと感じています。
それでもやはり、
確実に利益をとれるというのは
大きな魅力です。
私の実績を紹介します!
最後に、
直近の実績として
2020年(※2021年は未確定のため)に
夫婦2人でクロスした銘柄数と
それらの取引にかかった費用、
優待価値、損益について
紹介したいと思います。
なお、優待価値は
自家消費した場合は額面金額どおりとし、
自家消費せずフリマアプリや
チケットショップ等で売った場合は
その売価として計算しています。
例えば、
吉野家の優待チケット3,000円分のうち
1,000円分を自分で使用し、
残り2,000円分をフリマアプリへ
1,500円で出品して売れた場合、
優待価値は2,500円として計算します。
月 | クロスした銘柄数 | ①クロス費用 | ②優待価値 | 損益(②−①) |
1月 | 実績なし | ー | ー | ±0円 |
2月 | 10銘柄 | 7,190円 | 25,800円 | +18,610円 |
3月 | 54銘柄 | 16,038円 | 172,100円 | +156,062円 |
4月 | 実績なし | ー | ー | ±0円 |
5月 | 8銘柄 | 6,604円 | 20,000円 | +13,396円 |
6月 | 4銘柄 | 4,890円 | 30,000円 | +25,110円 |
7月 | 4銘柄 | 1,396円 | 5,800円 | +4,404円 |
8月 | 13銘柄 | 6,767円 | 34,750円 | +27,983円 |
9月 | 60銘柄 | 23,948円 | 100,680円 | +76,732円 |
10月 | 8銘柄 | 5,094円 | 14,280円 | +9,186円 |
11月 | 8銘柄 | 2,046円 | 11,000円 | +8,954円 |
12月 | 41銘柄 | 33,398円 | 138,560円 | +105,162円 |
年間合計で210銘柄をクロスし、
合計損益は+445,599円となりました。
全てが現金での利益
というわけではありませんが、
優待品で生活費の出費が抑えられるなら
同等の価値だと考えます。
今後は、
クロスした銘柄やその優待内容、
要したコストなどを
定期的に紹介していきたいと思います。
今回の記事は以上です。
もし今回の記事で
優待クロスにご興味を持たれた方が
いらっしゃいましたら
Twitter等で気軽にコメントや
ご質問等いただけたら
可能な範囲でお答えします。
また、今回はざっくりとした仕組みを
解説しましたが
「具体的なクロス取引の手順や注意点」
などについても
いずれ別記事で書いていこうかと
思っています。
次回の記事の内容については「未定」です。